みずあめびより
「?ストッキングを・・・。」
「あ、ああ、ゆっくりでいいよ?」
───焦った・・・いきなり何言い出したのかと思った・・・。
鈴太郎は簡易的な更衣室に入っていく彼女をドキドキしながら見送った。
衣緒が戻ってくると二人で並んで座り足湯に足を浸ける。
「あー、気持ちいい。気温もお湯も適温ですね。」
「最近は足湯に入りながらお茶が飲めるカフェもあるらしい。」
「そうなんですか。行ってみたいです。」
「今度行こうな。」
「・・・!」
鈴太郎の言葉に、くつろいだ様子だった衣緒が固まった。
「どうした?」
「・・・いえ、一緒に行けるんだな、と思って。」
「え?今更?さっきも『これから一緒にたくさん旅行行こう。』って言っただろ?」
「なんだか言葉を交わす度、どんどん幸せになっていって・・・泣きそうです。」
鈴太郎は震えた声でそう言った衣緒の肩を抱き寄せた。
「俺達、まだこうなって24時間も経ってないんだから、今から泣いてたらあっという間に涙枯れるぞ?」
「ふふ、そうですね。」
潤んだ目で笑う彼女の唇に鈴太郎は一瞬だけ自分の唇を触れさせた。
衣緒は急なことに驚いたけれど、お湯に浸かっている足以上に心が温かくなるのを感じた。
「あ、ああ、ゆっくりでいいよ?」
───焦った・・・いきなり何言い出したのかと思った・・・。
鈴太郎は簡易的な更衣室に入っていく彼女をドキドキしながら見送った。
衣緒が戻ってくると二人で並んで座り足湯に足を浸ける。
「あー、気持ちいい。気温もお湯も適温ですね。」
「最近は足湯に入りながらお茶が飲めるカフェもあるらしい。」
「そうなんですか。行ってみたいです。」
「今度行こうな。」
「・・・!」
鈴太郎の言葉に、くつろいだ様子だった衣緒が固まった。
「どうした?」
「・・・いえ、一緒に行けるんだな、と思って。」
「え?今更?さっきも『これから一緒にたくさん旅行行こう。』って言っただろ?」
「なんだか言葉を交わす度、どんどん幸せになっていって・・・泣きそうです。」
鈴太郎は震えた声でそう言った衣緒の肩を抱き寄せた。
「俺達、まだこうなって24時間も経ってないんだから、今から泣いてたらあっという間に涙枯れるぞ?」
「ふふ、そうですね。」
潤んだ目で笑う彼女の唇に鈴太郎は一瞬だけ自分の唇を触れさせた。
衣緒は急なことに驚いたけれど、お湯に浸かっている足以上に心が温かくなるのを感じた。