最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
ちょっと……辛辣過ぎない?


告白したらフラレるかも知れないけど、萌佳ならきっと、「頑張れ」って……背中を押してくれる気がしてたのに。


私達は中学校からの友達だし、親友だから、前向きな言葉を勝手に期待してしまってた。


なのに……


これが萌佳のアドバイスなの?


あまりの言葉に、血の気が引いた。


顔つきも少しキツくなってて、目の前にいるのは、いつもの明るい萌佳じゃないみたいだ。


「とにかく。それ相応な人と付き合った方が一花は幸せなんじゃない?」


「ねえ、萌佳。萌佳なら、もうちょっと応援してくれるかなって思ってたんだけど……」


「応援するよ、一花のこと。だけど、総支配人は……もっと綺麗で素敵な人じゃないと釣り合わないし、恥をかくのは一花だから。私は、一花のために言ってあげてるんだよ」


何か……悲しくなった。


胸が苦しくて、泣きたくなった。
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