最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
「グレースホテルパリ」のレストランにはドレスコードがあるので、日本からワンピースを持ってきた。


高級な洋服なんて持ってないから、絢斗には内緒で、今回のために頑張って買ったんだ。


それに着替えようと思ったら、絢斗が言った。


もう少し待って……って。


そしたら、そのタイミングで部屋に誰かがやってきた。


絢斗は、すぐにドアまで行って、しばらくして戻ってきた。


四角い大きな白いボックスを持っている。


「一花、このドレスを着てくれないか?」


えっ……


そう言って、かなりのハイブランドの名前が書かれたボックスから、まっさらのドレスを出して私に見せてくれた。


シンプルなシルエットのロングドレス。


ノースリーブで全体的にタイトな感じ。


綺麗なレースの胸元が、ほんの少しだけ開いてて……


「嘘、こんな素敵なドレス……」


私は、言葉に詰まった。


「一花に似合うドレスをと、こちらのホテルの総支配人にお願いしていた。何度か打ち合わせもして……これに決めた。あまり一花の好みじゃなかったか」
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