医者の彼女
でもでもでも‼︎怖いんだもん。
いや、和弥さんも充分恐いけど。

半泣きになりながらも、私も負けじと
睨みながら首をふる。

和弥「そんなに睨まれても…熱下げないと
帰るに帰れないだろ?…入院、したくないんだろ?」

ここまで来たら脅しだ。

和弥「点滴が嫌なら薬という手段もなくはないが…」

それ!早く言ってよ‼︎

「薬!薬がいいです‼︎薬でお願いします。
ちゃんと飲みますから‼︎」

和弥「…いや、飲まないよ?坐薬だから。」

「…ざやく…⁇」

って何だ?そもそも飲まない薬で、
点滴でもないものってあるの?

和弥「なんだ、知らないのか。坐薬っていうのはー、」

ニヤリと笑う和弥さん。

まさに絶句。
…いやだ。絶対やだ。無理無理無理!
恥ずかしすぎる。

和弥「どっちにする?」

「…どっちも嫌…」

和弥「じゃ、坐薬にするか!
すぐ終わるから好都合だろ?」

またニヤッと笑って準備をしようとする和弥さん。

「あ!…あの…」

和弥「ん?」

「…て、点滴…で、お願い…します」

和弥「…大人しく最初からそうしとけよ。」

うぅ…もうやだ。
< 24 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop