女嫌いと男性恐怖症:付き合いの手順
仕事を終えた晶と、連れ立ってキッチンに立つ。
「軽くなにか腹に入れた方がいい」と、言われ、二人で食材を物色する。
「時間も遅いしな。ヨーグルトか。あとは」
「あ、そういえば、昨日の煮物の残りがまだあります」
「それなら、そっちをつまもうか」
レンジを待つ間、目が合うとキスをした。
自然に深いキスに変わり、遥は次第に立っていられなくなって、晶にもたれかかる。
「可愛いな。あんまり可愛いと、遥を食べたくなる」
「食べても、美味しくないと思います」
「ハハ。まあ、ガリガリのチビだしな」
そこまで言って、ふと、遥の脇腹をつまむ。
「うぎゃっ」
飛び退いて、逃げ出しそうな遥を捕まえて笑う。
「どんな声だよ」
「だって、つま、つまんだ」
「お前、太った?」
息を飲んだ遥が顔を真っ赤にさせたのを見て、しまった。失言だった。と思っても遅かった。
「知りません!」
遥は晶の胸をたたいて、今度こそ逃げ出した。