女嫌いと男性恐怖症:付き合いの手順

 ソファで丸まる遥の隣に座り、宥めるように声をかける。

「悪かったって。言い方を間違えた。肉付きがよくなったなって言いたかったというか、健康的になったよなって言いたかったんだよ」

「そりゃ、アキと会ったばかりの時は、満足にご飯も食べていないような時期でしたし」

 祖母と死別し、男性恐怖症で働けもせず、野垂れ死そうな遥と出会ったのが、始まりだった。

「普段、ダボついた服しか着てないから、気づかなくて」

「アキみたいに細身じゃなくて、すみませんでしたっ」

 拗ねたような声を出して、未だ丸まる体を頑なに解かない。

「拗ねるなよ」

「拗ねますよ」
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