Letter from the Starry Sky ―君がくれた世界―
「どうしました!?」
涙を手で拭っているが、追い付かないくらいに次々と溢れてくる。
「あの……!」
彼女の側に駆け寄ると、ユウも起きたのかマイペースに私の横にくる。
彼女の背中をさすっていると、彼女が私の手を握る。
「……っく…………うぅ………お父さん、死んじゃったらどうしよう……」
どうやら情緒が乱れてしまったらしい。きっと熱のせいだ。
「……ねえ……どうしよ……うぁぁっ……」
ゼリーを放り出して私の右手を両手でぎゅっと握る彼女。
「大丈夫ですよ」と私が言うのを待っているようだった。
「……“大丈夫”と言ったら楽になりますか」
「え……?」
「いえ……何でもありません。お父様のこと、大好きなんですね」
「はい……」
私は黙って彼女の背中をさすり続けた。
それから泣き疲れてまた寝そうになる彼女に、私は酷くなったら必ず病院で診てもらうように言い、ホテルを出た。
「なあ……なんで“大丈夫ですよ”って言ってやんなかったの?」
「え?」
ホテルを出るとユウがそう言った。
「あの人が泣いてた時」
「……そんな無責任なこと言えないから」
「ふーん……」
ユウはたいして興味も無さそうに息を吐く。
それから私は駅でユウと別れ、家に帰った。