俺様社長は溺愛本能を隠さない

「え……え……これ……」

「俺にこの箱の新装パッケージとロゴの依頼が来てるんだ。何かモチーフを入れたいと思ってたんだが、涙を象ったクリスタルを埋める。いい考えだろ?」

「は? はあ……」

私の手のひらの上で光るネックレスではなく、都筑さんはその箱について熱心に語っている。
いや、そんなことより中身の話。
いきなりこんな高価な物をくれるなんて。

「嬉しいです、けど……本当にいただいていいんですか……?」

「ああ。箱が新装されたら、また何か買ってくる」

「いやいやいや、そんなわけには……。でもどうして、今日は誕生日でも何でもないのに。こういうものは、特別な日にいただくものでは?」

「そうか? 考えたことなかったな。贈りたいと思ったときに贈るものじゃないのか」

やっぱり都筑さんの恋愛観は自由すぎる。
思わずネックレスを持ったまま笑うと、彼は「なんで笑うんだよ」と不満げに口をつぐんだ。

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