イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

「嘘だろ、なんで……悪い、寝ちまった……?」

身体を起こすと。
額に手を当てながら、すまなそうに、信じられないと頭を振る坂田くんが見えた。

ええと、時間は……もうすぐお昼!?
2時間以上寝ちゃったことに気づいて、2人で呆然と顔を見合わせた。

「マジかよ……起こしてくれて、全然よかったのに」

……初めてかも。
こんなに狼狽えてる彼を見るのは。

しゅんと肩を落とす姿が可愛くすら見えてしまい、ふふって頬が緩んじゃった。

「いいじゃない、わたしも眠かったし。この場合、大事なのは睡眠でしょ」

いっぱい寝れて贅沢しちゃったね? と同意を求めると、彼はぽかんと口を開けてこっちを見てる。

あれ、なんか変な事言ったっけ?

「お前……やっぱりおかしなヤツだな」
「え、おかしい!? うそ、なんで?」

彼は答える代わりに、白い歯をこぼして、くしゃっと笑み崩れた。


とくんっ

なぜだろう。
鼓動が甘く、鳴ったような、気がするのは――

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