イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

「じゃあ……どうすっかな。ほんとはドライブでも行こうかと思ってたんだけど」
「時間的にちょっと微妙だね?」

場所にもよるけど、遠出は難しそうだ。

「ていうか、とりあえず……」

坂田くんが言葉を切り、わたしを見る。

「腹減らねえ?」
「お腹すいたね」

全く同じタイミングで言い、一緒にㇷ゚っと吹き出してしまった。
思いは同じだったらしい。

わたしなんて、寝坊のせいで朝ごはんを食べていないから。
実はさっきから、お腹が鳴らないかと心配してたりして。

「わたし、何か作ろうか?」

簡単なものなら、冷蔵庫にあるもので何とかなるかな、とも思ったんだけど、
少し考えていた坂田くんは首を振った。

「せっかく着替えてくれたんだし、外、出ようぜ。近場でどこかあるだろ? 車だから、ソラマチあたりなら余裕で行ける」

「そこまで行かなくても、わりとあるよ。ええとね……」

結局、わたしが挙げた選択肢のうち、車で10分程度のところにあるショッピングモールに行き先が決定。
決まるなりさっそく、空っぽのお腹を抱えた子どもみたいに、2人してバタバタ部屋を後にした。

< 127 / 539 >

この作品をシェア

pagetop