イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

「何笑ってんだ?」

「へっ?」

隣からきょとんと見つめられて、初めて気づいた。
自分が、微笑んでいたことに。

「な、なんでもないっ……ラーメン食べたら、あったかくなってきたね」

パタパタ手で仰いで火照った頬を誤魔化しながら、別の話題はないかと宙を睨んだ。

「そっそういえば、禁煙すると太っちゃうって聞くけど……坂田くんは全然変わらないね?」

言ってからざっと見たところ、お腹回りは変わらず引き締まってるし、無駄なぜい肉なんて1gもなさそう。

「たった数日だし、さすがにまだ変わんねえだろ。でも実際、メシが美味いとは感じるな」

「へぇ、話は聞いたことあるけど、ほんとなんだね」

「このペースで食い続けるとヤバいかもな。サイズ変わらないように、美弥子がチェックしてくれる?」
「え、わたし?」

首を傾げたわたしへ、「いつでも見せてやるから」なんて。
シャツをまくろうとする仕草に、冗談だとわかっていてもオタオタしてしまう。

「けけけけ結構です! セルフチェックでお願いします!」

バカバカッ!
もう、こんなとこで何言うのよっ。

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