イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
わたしは、こういうフレンチカントリーっぽいテイストが好きだけど、彼の好みはどうなんだろう?
と、隣を伺うと。
同じお店に合わせていた彼の視線が、なぜか唐突にうろうろと泳ぎだした。
ん? カオ、赤いような……?
「どうしたの?」
「なぁ……それはもしかして、オレんちに行きたい、って遠回しに誘ってるのか?」
え……
「えぇっ!」
ざざっと後ずさりして、両手と首とを思いっきり左右に振った。
「や、ち、ちがっ……違うよっ? ただそのっ! ランチも映画も奢ってもらっちゃったから、何かお返しを……って思っただけで! けど、不要なものだったら困るだろうしっ」
一気にまくしたてると、「あ……あぁ、なるほど」って彼がぎこちなく頷いた。
「そうだよっ」
2人して、なんか頬が赤い。
そんな顔を見合わせて。
「……ぶ」
「ふふっ」
なぜかおかしくて、ついにあははって、笑い出しちゃった。
なんだろう、今日はいつもよりたくさん、笑ってる気がする。