イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

ようやく笑いの発作が収まった後。
坂田くんの希望に沿って、わたしたちは一緒にそのお店へ。

「美弥子、こういうの好きそうだな」

彼の目がディスプレイされたバスケット入りの小さなパキラを眺めていることに気づいて、頷いた。

「どうしてわかったの?」

「部屋が似たような雰囲気だったから。ナチュラルっぽい感じが好き?」

「うん、そうなの。木とか籐とかホーローとか。そういう雑貨に、グリーンを合わせるのが好き。なんだか癒されるでしょ?」

そして、「ああいうのも好き」と目に入ったハンギングプランツを指さした。
あれはアイビーだ。

「へぇ、カワイイもんだな」
「でしょっ? 今ね、少しずつ増やしてるところなの。世話が難しいんじゃないかってよく言われるけど、慣れちゃえば平気。それにエアプランツっていう、土がいらないタイプのグリーンもあるから――……っと、ごめん」

口を閉じて、謝った。
調子に乗ってしゃべりすぎだ、わたし。

「ペラペラと……つまんないよね。あの、別にここじゃなくても、坂田くんが好きなお店で――」
「なんで? 全然つまんなくなんてないけど。ていうか、もっと聞かせてほしい。美弥子の好きなもの、知りたいから」

「っ……」

< 134 / 539 >

この作品をシェア

pagetop