イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

「今日はプライベートですか? 私服見たの初めて! すっごい素敵~!」

自分に絶大な自信があるんだろう。
さもなきゃ、あんな風に足やデコルテ、がっつり素肌を見せたりできないよ。
それに、彼女ってどこかで見たことあるような気がするんだけど……。

――ねえ、あれ、瑠衣(るい)ちゃんじゃない?
――え、読モの!?


背後から聞こえた声を耳が拾い、なるほどと頷いた。

読者モデルか。
どうりでスタイル抜群だと思った。

坂田くんにはきっと、あんな美人な知り合いがいっぱいいるんだろうな。
芸能界と関わることも多い仕事だし、当然だよね。


「あたし、このモールで食レポの途中なんです。もうすぐ終わるし、よかったら一緒に来ません? すっごい美味しいお店があるの。坂田さんにも食べてほしいなぁ」

甘えた風に言って、上目遣いに見上げる。
あざとい、と言ってしまえばそれまでだけど、確かにめちゃくちゃ可愛い。


――中村のこと、欲しいと思った。
――わかりやすく言おうか。抱きたいってこと。お前を全部、オレのものにしてみたい。

なんで彼、あんなこと言ったんだろう。

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