イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

クリスマスが来る頃には、もう話題にも上らなくなってるんじゃないかな。
笑いながら続けると、飛鳥が渋い顔をする。

「1か月っていったら結構長いよ? そもそも坂田が社内恋愛してるって認めたのは、これが初めてなんだから。不満持ってる子たち、ほんとにいるからね? 何かあったら、すぐに坂田か私に言って。いい?」

「わかった、そうする」

わたしは素直に頷いた。

心配しすぎだ、とも思うけど……
いつか社食で見かけた、西谷さんのレーザービームみたいな視線を思い出すと、楽観はできない、って気もする。

相当本気っぽかったもんね。
気をつけなきゃ。

と、そこまで考えた時。
パチパチパチ……と拍手が起こる。
演奏が終わったらしい。

遅まきながら、飛鳥と一緒に手を叩いていると。
弾き終えた男性がピアノから離れ、こちらへやってきた。

「いらっしゃい、美弥子ちゃん。ご来店、ありがとう。今日はまた、美人なお友達を連れてきてくれたんだね」

< 153 / 539 >

この作品をシェア

pagetop