イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
薄手のニットにスキニーパンツ、というラフなスタイルで現れたこの人は、ここのオーナー、竹中流さん。
その印象を一言で表すなら、“昭和の二枚目スター”だ。
といっても、年を取ってる、ってわけじゃない。
たぶんアラフォー、もしかしたら30代前半くらいかも。
ただ顔の造りが濃いって言うか、男臭いっていうか。
妙に老成……もとい落ち着いて見えるのよね。
結構モテるだろうなと想像しつつ、2人をお互いに紹介した。
「食事はもう終わった? 口に合ったかな?」
聞かれたわたしたちは一斉に、「はい」「もちろん」って即答だ。
「特にビーフシチュー、美弥子が絶賛してた理由がわかりました。濃厚で味わい深くて」
飛鳥に褒められ、嬉しそうに眦を緩めた流さんは、通りかかったボーイを呼び止める。
「あぁ君、お二人にプリンアラモード、お出しして」
「え? あの……」
思わず顔を見合わせるわたしたちへ、楽し気なウィンクが降ってきた。
「甘いものは別腹だろ? 手前味噌だけど人気の一品なんだ。ぜひ食べていって。僕のおごり」
「そんな、申し訳ないですっ」