イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
よくわからないけど……これだけは一目で理解できる。
びっしりくっついたカラフルな付箋、ボロボロに折れたページ――
彼が、すごくすごく一生懸命、取り組んでるんだってこと。
……あぁ、まただ。
きゅっ、と切なく軋む心臓をそっと押さえた。
なんでも器用にこなしちゃいそうな人なのに。
大した苦労もなく、スイスイって世の中渡ってそうなのに。
実は影でこっそり、こんなに頑張ってるとか。
もう、なんなの?
なんで知れば知るほど、……
「美弥子ちゃん? どうかした?」
不思議そうな声に現実へと引き戻されて。
わたしはとりあえず笑顔を浮かべた。
「持って帰るように、必ず伝えますね」
とくん、とくん、とくん――
どうしよう……
この胸の痛みは、どうしたらいい……?