イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
他の2人がすぐ同調して頷いた。
「自分が坂田さんに相応しいとか、本気で信じてるのかしら」
「ありえないよね、そもそも釣り合うわけないじゃない!」
わたしは――言い返せなかった。
その通りだと、思ってしまったから。
身体の脇で拳を握って、衝動を堪える。
そうだ。
わたしは、坂田くんに釣り合わない。相応しくない。
邪魔にしかならないもの、彼が上を目指す限り。
そのうち仕事とわたしとどっちが大事なの? って、彼を問い詰めて、うんざりさせてしまうかもしれない。
――私だって仕事があるのよ。なのにどうしていつも、私ばっかり家のことやらなきゃいけないの!? 妻に対する労わりってものはないわけ!?
――昇進がかかってる大事な時なんだ。ごちゃごちゃとくだらないこと言って、足を引っ張るのはやめてくれないか!
――何よそれ、くだらないですって!?
醜く怒鳴り散らして、お互いを傷つけあうことしかできなくて……お父さんとお母さんみたいに。