イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
やっぱりそうだ。
わたしたちは、一緒にいない方がいい。
これ以上傍にいて、欲張った妄想に取りつかれてしまう前に。
大丈夫、今ならまだ、引き返せる。
まだ間に合う。
この気持ちにフタをして、なかったことにできる。
だってわたしたちの関係は、トライアル。
今はまだ、お試し期間中だもの。
きっと、大丈夫――……
「あらぁ? でも散々言ってた割に、実は気に入ってるんじゃない?」
明るい声音に、ハッと現実に引き戻された。
振り返ると、自分の携帯をひらひら振りながら、梓沙さんがニッコリ微笑んでいる。
「“めっちゃ可愛い♪”って、アップされてるけど?」
へ?
なんのことだ? ってパチパチ瞬いていると、お友達の一人が狼狽え出した。
「え、え、あのっ……」