イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!



ピンポーン


かすかにインターフォンが鳴ってることに気づいて、のろのろと体を起こした。
いつの間にかソファで寝ちゃったらしい。

壁の時計は――21時になるところ。
誰だろう、こんな時間に?

ぼんやりしたまま、廊下を進み。
カギを開けようとして……

「美弥子? そこにいるのか?」

「さ、坂田くんっ?」

ドアの向こうにいるのが彼だと知ってしまい、ビクッと手を止めた。

「どうして、あの……?」
「よかった。なかなか出てこないから、ぶっ倒れてるのかと思った。調子はどうだ? 何か食った?」

「……心配、してくれたの?」
「当たり前だろ」

ドアに触れると、ヒンヤリと冷たい。
外気もきっと、冷えてるんだろう。もう初冬だもの。

それなのにわざわざ、来てくれた?
仕事の後で、疲れてるのに?

「とりあえずここ開けろ。顔見たい」

言われるまま、操られるみたいに右手が動きそうになって……
慌てて左手で掴んで止めた。

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