イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

もしかしてあれ、通りがかりに破れてるのを見つけた光莉ちゃんが、「捨てときました、よかったですよね?」って言ってたものじゃないかな――確か、営業部の給湯室のゴミ箱に、って……。

「ここらへん、営業部のゴミだと思います!」

声を上げると、2人がパッと顔を輝かせて駆け寄ってきた。

もう汚れも匂いも、気にしてられない。
希望が見えた気がして、あとひと踏ん張りとばかり、一緒に黙々と袋を漁り続けた。



「見てくれよ、こいつを! 営業部って書いてあるぞ!」

おじさんが引っ張り出したそのダイレクトメールは、確かに営業部宛て。
わたしたちは疲れも忘れて、袋の周りに集まった。

コンビニの袋、メモ、お弁当の箱、スナック菓子の袋……
それから、それから……くしゃっと押しつぶされた紙を開くと――

マル秘、そしてリーズメディカル、の文字!


「「「あったぁ!!」」」


キレイにハモったわたしたちは、一気にどっと全身から力を抜き、緩みまくった顔を見合わせた。
あぁ諦めないでよかった……。

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