イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
西谷さんはもう帰宅してるだろう。
今頃あの取り巻き2人とお酒でも飲みながら、ゴミを漁るわたしのこと、笑ってるかもしれないな。
はぁあって吐息をついて、しゃがみこんじゃった。
感じるのはただただ、疲労感と虚しさだった。
どうしてそこまで、って呆れちゃうけど……
それくらい、彼のそばにいるわたしが疎ましかったんだろう。
心配することないのに。
わたしたちに未来はないって、自覚したところだしね。
なんて皮肉なタイミング。
なんだか笑えてきちゃう。
「中村さん……? あのぅ、ほんとにこれがゴミ箱に入ってたんですよ? ほら、見てください。外から見えちゃいけないと思って、折りたたんだ跡があるでしょう?」
オロオロと繰り返す声に、わたしは顔を持ち上げて頷く。
「もちろん疑ってません。これで間違いないと思います」
「しかし姉ちゃん、これは――」
顔をしかめるおじさんに、「大丈夫です」と請け合い、立ち上がった。