イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
「これ以上彼女がいちゃもんつけてくることはないと思います。契約解除の心配もありません。今回の件は、わたし個人の問題に巻き込んでしまっただけだと思うので。本当に申し訳ありませんでした」
一息に言って、頭を下げる。
わたしはいい。
嫉妬されてることは、充分わかってたから。
でも、とばっちりを受けた形の多恵さんにはほんとに申し訳ない。
いくら謝っても足りないぐらいだ。
唇を結んで、ひたすら頭を下げた。
「な、中村さん? 一体どういうことですか? 頭あげてください」
「もしかして姉ちゃん。あんたとあの女との間に、何かあったってことなのかい?」
「えっ、そうなんですか?」
戸惑う2人に、「はい、ちょっと」と言葉を濁す。
「でももう――」
大丈夫です、って最後まで言えなかった。
カンカンカン……!