イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!


「シャワーサンキュ。さっぱりした」


キッチンに立って味噌汁の味を見ていたわたしは、背後からの声にハッと振り向いた。

白く輝く朝日をバックに立っていたのは、爽やかに笑う坂田くん。

前をはだけたワイシャツから、しっかり筋肉のついた滑らかな素肌がチラッと覗いていて。
昨夜の出来事を思い出してしまったわたしは、真っ赤に違いない顔を素早く伏せた。

「う、うん。あの……座って? 大したものじゃないけど、もうすぐ朝ごはんできるから」

昨夜は、実は途中から全然覚えてない。

でも彼が運んでくれたんだと思う。
気が付いたら朝で、ベッドに寝ていたから。彼に抱きしめられた状態で。

なんだかいろいろ……若葉マークには刺激が強すぎる夜だった。
世のカップルたちは、ああいうことを毎日やってるの?

い、嫌ってわけじゃないんだけど……。
心の準備が必要だな、うん。

コンロの火を止めて、高鳴る動悸を押さえるわたしだった。

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