イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
朝のメニューは、ご飯とお味噌汁、鮭の塩焼きにほうれん草のお浸し。
昨夜と同じくカウンターに並んで座ったわたしたちは、「いただきます」って手を合わせた。
「ん、うまっ。美弥子の味噌汁ってそういや食うの初めてだな」
「そうだっけ? 朝は大抵作って――あ、そっか、朝一緒に食べるの、はじ、めて……」
語尾がしゅるしゅると消えていく。
なんとなく、夜を思い出して気恥ずかしくて。
でもどうやら、意識しちゃったのはわたしだけらしい。
彼は「そうだよな、初めてだもんな」と構わずもぐもぐ。
余裕だな、となんとなく複雑な思いを感じながら、隣をチラ見する。
まだちょっと濡れた髪、時折漏れるあくびと眠そうな目元、
ボタンを1つ2つ留めただけのシャツ。
こんなルーズな格好でさえ、色気に変えちゃうとか。
ズル過ぎじゃない?
なんて、邪なことを考えていたら――
「ん? どうした?」
きょとんと見つめられ、大いに焦った。
「や、あの……その」