イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
「ううん」
素直にもたれかかりながら、邪魔が入ったことに少し安堵した。
彼に求められて、嬉しくないわけじゃないけど。
やっぱり初めてだし、それなりに心も体も準備しておきたい、っていうのが乙女心だったりするのよね――
「美弥子……お前さ、最近何か変わったこと、ない?」
へ?
何それ、変わったこと……?
唐突すぎる質問に、一瞬ぽかんと間抜け面になっちゃったのは、仕方ないよね?
「変わった、って……どんなこと? あ、西谷さん絡みとか心配してくれてるの? 特に、あれからはないけど」
「……そっか」
軽く頷いた坂田くんは、前髪をくしゃっとかき上げた。
「どうしてそんなこと聞くの?」
「いや、何もないならいいんだ」
その横顔がわずかに憔悴して見えて、ドキリとする。
まさか、何かあったんだろうか?
何かトラブルでも……?
よっぽど心配そうな顔をしてたのか。
安心させるみたいに微笑んだ坂田くんは、わたしの眉間を指先でそっとつついた。
「何もねえって。心配すんな」
「う、うん」
ほんとに大丈夫……だよね?