イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
――あー……ごめん。どうだろう。イブは、わかんねえな。しばらく忙しいし。
気のせいかもしれないけど、あれから坂田くんの態度がおかしい、ような気がして。避けられてる、っていうか。
今までは、会えなくても電話とかラインとか、連絡だけはマメに来てたのに。
あの会話の後から、それも減ってて。
もしかしてクリスマスのことうるさく言ったから、重くなっちゃったのかな。
鬱陶しいヤツって、ドン引きされた?
めんどくさいヤツって、呆れられた?
あんなこと聞かなきゃよかったのかな。
物わかりのいい彼女に徹するべきだった?
でも、やっぱり気になるでしょう?
イブの予定、明らかに彼はわたしに隠そうとしていたもの……。
なんて。
グルグルドツボにはまるばかりの思考にうんざりしていたら。
「うっそーぉ! 結婚!?」
「きゃああっマジで!?」
座敷の反対側から歓声交じりの声と拍手が沸いて、ハッと我に返った。