イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
「う、っぷ……」
吐き気をこらえつつ座敷からよろめき出たわたしは、壁に手をつき、廊下をよろよろと進んだ。
トイレ、どこだっけ?
うぅ、こんな酔っぱらったの、初めてかも。
嫉妬してやけ酒とか、何やってんだろう。
情けなさでいっぱいで泣きそう。
――年はアラサーくらいやな。うちらより少し上。色っぽい泣きボクロのべっぴんさん。なーんか世慣れた感じっちゅうか、余裕あって。
頭でぐるんぐるん回っているのは、宴もたけなわ、といった感じの周囲の喧騒ではなく、恵美の声。
――会社勤め、って感じにも見えんかったっけど……、ホステスではないな。どっちかっていうと、フリーランス系? あいつ、ついに仕事仲間に手ぇ出したんとちゃう? 罪なやっちゃなぁ。
――そんな……も、もしかしたら、仕事の打ち合わせ、だったのかもしれないじゃない。
――打ち合わせでパンケーキ、食うか? 女子だらけの店内に入って?
――パ、パンケーキ?