イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

パチっ……


部屋の照明をつけ、クリアになったリビングをのろのろと進んだわたしは、ソファへダイブした。

トイレで吐いたら、だいぶマシになったと思ったのに。
タクシーに揺られたら、またぶり返してきたような……

うぅ、脳みそがでんぐり返ししてるみたい。

あぁもう、坂田くんのせいなんだからね。
こんなに酔っぱらうの、初めてなんだから。
責任取りなさいよ、こんにゃろう。

絡むようにブツブツ八つ当たりして――すると。

B・B・B・B……

床に放り出したカバンの中からバイブ音が微かに聞こえる。
寝そべったままだらしなく手を伸ばしてみれば、携帯に坂田くんからメッセージが届いていた。

【家、ちゃんと帰った?】
警官のコスプレをしたマロマロンのスタンプも一緒だ。

ついつい唇が緩んでしまうのは、パトロール中! って描かれたイラストが可愛いせいか、それとも彼が心配してくれることを喜んでいるのか……


ねえ、坂田くん。
大丈夫だよね、わたしたち。
泣きボクロの美女、なんて恵美の見間違いだよね?

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