イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

どうしていきなり、変わっちゃったの?

もしかして、ちゃんと理由があったんじゃないの?

だって彼、言ってたよね。

『終わりにしなくちゃな』って。
『終わりにしたい』でも、『終わりにしよう』でもなく……

終わりにしなきゃいけない、理由があるとしたら?

「理由って、何……?」


何か手掛かりはないかと、歩調を緩めながらさらに昔の記憶をひっかきまわして……思い出したもう一つのシーンがある。


――おいエージ、仕事中はかけてくんなっつっただろ。

社内でハグされてた頃、友達らしき人から坂田くんにかかってきた電話。


――わかってるよ、金だろ。金で解決するもんなら、いくらだって出してやるさ。


足取りはどんどん重く、のろくなっていく。

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