イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

こっちを食い入るように見つめる三白眼に圧倒されながら、自分の中で慌ただしく情報を咀嚼する。
えっと……今の言い方だと、まるで。

「それが、わたしだと?」

2人が一斉に首を縦にしたもんだから、「ち、違いますよっ!」って全力で否定しちゃった。

「わたしは何も知りません! さっきも言いましたけど、お二人同様遠ざけられてた側ですから」

力を込めて主張するも、宇佐美さんは険しい顔を崩さない。

「何度も疑って申し訳ないけど、ほんとに中村さん、ストーカー被害とか、心当たりはないの?」

あいつが守りたい人なんて君以外いないと思うんだけど、と言われて。
嬉しく思う反面、寂しさがこみあげてくる。

坂田くんには、やっぱりそんな人がいたんだなって、思い知らされて。
でもそれは、わたしじゃない。
考えられるとすれば――……


次の瞬間。
もしや、という可能性が閃いた。

ほっそりした指に見つけた、プラチナの輝きが脳裏に蘇る。
彼女が人妻だとしたら……

例えば離婚話がこじれてて、ご主人と揉めてる……なんてことはないだろうか?

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