イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
しばらく会場内をぐるぐると巡り、老舗ブランドから候補をいくつか絞ったところで、少し休憩。
イートインスペースへ落ち着いた。
ボリュームたっぷりのチョコレートパフェを頬張り、これからしばらくダイエットすればいっか、なんて笑い合う。
「そういえば光莉ちゃん、アンダンテ見に行きたいって言ってなかった? もしかして彼氏に?」
最近よく名前を聞くパティスリーを挙げると、彼女がほんのり頬を染める。
「ちち、違いますよっ。あんな奴にアンダンテなんて、贅沢すぎます! ただその、自分用にちょっと……って思っただけで。すっごく美味しいって評判だから」
ふぅん。
自分が味見して、彼氏にプレゼントってとこかな。
ツッコむのも可哀そうな気がして、微笑ましく頷くにとどめた。
「あたしのことはいいんですよっ。美弥子先輩はどうするんですか、バレンタイン! 最近よく携帯気にしてるけど、チョコ渡すお相手、いるんじゃないんですか?」
「あー……いや、別にそういう人じゃないから」
考える間もなく、あっさり口から答えが飛び出してしまい、自分でも驚いた。
そういう人じゃない、のか……河合さんは。