イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
「そんなこと言わないで、じゃんじゃん出会いの機会増やしましょうよ。こんなことあまり言いたくないですけど、坂田さんのことはもう忘れて」
ビクッと、スプーンを持つ手が震えた。
引きずってるって、やっぱりバレバレだったのかな……情けない。
「ほんと、別れて正解でしたよ。あの人、結構ヤバい人だったみたいですから」
「……は?」
何それ、坂田くんのこと?
「ヤバいって、何が?」
ぽかんと聞き返すと、素早く辺りを見回した光莉ちゃんは、わたしへと身を乗り出して声を潜めた。
「反社と付き合いがあるらしいんです」
「え……」
ギクリとした。
もしかして、あのファックスのことがバレた?
「反社っていうのはですね、反社会的勢力ってやつです。最近、よくニュースになるでしょ? ヤクザとか、半グレとか、そういう系」
「それは、うん。知ってるけど……」
ショックを悟られないよう、パフェをザクザクかき回す。
「まさか、坂田くんが、なんて。あるわけないじゃない。一体誰がそんなデタラメな噂……」