宇佐美くんの口封じ












「3階でお化け屋敷やってまーす!」


「メイド喫茶来て下さーい!」


「美味しいワッフルいかがですかー?」





何処を歩いてもそんな声が行き交う校内。

あっという間に文化祭当日がやって来た。


上手く音が出せずにいた私はというと、玲やサラにアドバイスを受け、励まされながらなんとか立て直すことがでかた。

私たちのグループはオープニングは担当外だったので、中夜祭と後夜祭に向けて気持ちを整えておけば、きっと上手くいくだろう。



一方クラスでは、予定通りお化け屋敷を開催していた。


私はバンドのスケジュールがあるため、リコはルックスと声の大きさがピカイチのため、2人して看板を持って校内を宣伝して歩く担当を任された。





「おねーさん可愛いじゃん。何?お化け屋敷?行っちゃおうかな」

「嬉しいです〜あはは〜ぜひ来てくださ〜い」





「俺と一緒に回ってくれるなら行こうかな」

「あはは〜私は仕事があるんですよ〜お兄さん、お店の売上に貢献してくださいね〜」



< 142 / 234 >

この作品をシェア

pagetop