宇佐美くんの口封じ
震える手でドアノブを握り、そっとドアを引く。
…あとは、最後の“ガチャ”さえ押さえれば────
ブーッ、ブーッ
「ひっ、!」
────ガチャンッ
「…は?」
「なに?…っだれかいるの!?」
雨宮 雅(あまみや みやび)、18歳。
人生終了のお知らせです。
大きく音を立てて閉まったドアはすぐに勢いよく開けられ、その拍子に扉はガンっと私のおでこに直撃した。
痛すぎて言葉にならない。
おでこを抑えてその場にしゃがみ込む。
すごい災難が重なってしまった。おでこは痛いし、ドアから顔をのぞかせた人物の姿を捉えるのが怖い。
ポケットに入れたスマホがあのタイミングで鳴ったせいで…!
こんなことならスマホ探しになんて来なきゃよかった。