桜の色は、藍色の花…
手足が悴む、冬のある日の朝ー。
新造の部屋に、おせんが来た。
「みつば。
着替えて、布団を片付けたら、わたしの部屋に、来なさい。」
みつばは、言われた通り、片付けて、おせんの部屋に行った。
みつばは、おせんの部屋の障子戸の前で、声をかけた。
「失礼します。
みつばです。
お呼びでしょうか?」
「みつば、入って来な。」
「はい。」
みつばは、部屋に入り、おせんに一礼した。
おせんは、自分の正面に、座らせた。
「みつば、お前も、一週間後に、十六歳になる。
十六になったら、突き出しをする。
名前は、市川。
格子太夫として、働いてもらう。
茶屋までの道中、先頭は、もみじとかがり。
最後は、小梅とこゆき。
いいね?」
「はい。」
「じゃあ、ゆきの達に、挨拶して来な。」
「はい。」
みつばは、おせんに一礼して、部屋を出た。
それから、ゆきののところに行った。
「姉さん、みつばです。
入ってもよろしいですか?」
「かがりが居てもいいなら、入っておいで。」
「はい。」
みつばは、ゆきのの部屋に入った。
あたしは、ゆきのに言われて、ゆきのの膝に座った。
みつばは、ゆきのの正面に座り、話し始めた。
「一週間後に、市川と言う名で、格子太夫として、働くことになりました。
茶屋までの道中は、先頭は、もみじとかがり。
最後が、小梅とこゆきで、歩きます。
かがり、よろしくね?」
みつばは、あたしの方を見て、微笑んだ。
「はい!!
もみじちゃんと、頑張ります!!」
「ありがとう。」
みつばは、また、微笑み、ゆきのとあたしに、一礼して、部屋を出て行った。
ゆきのは、くすっと笑った。
「ゆきの姉さん、何が面白かったんですか?」
「そうね、昔の事を思い出してね…。」
「むかしのこと…?」
「そうよ。
みつばがここに来たときのこと。」
「えっ!!
教えてください。」
「あのね…。
みつばがここに来た時、わたしは、中川太夫って言う、太夫の下で振袖新造として、働いていたの。
みつばは、こだちって名で、禿として入って来て、誰の言う事も聞かなくてね…。
挨拶に来た時も、ぶすくくれてて、太夫にたてついて、何度も、折檻部屋に入れられていたの。
そんな、聞かん坊の暴れん坊が、立派になったなぁ…と思ってね…。」
あたしは、驚いた。
「あのみつば姉さんが?!」
「そうよ。」
あたし達は、大笑いした。
新造の部屋に、おせんが来た。
「みつば。
着替えて、布団を片付けたら、わたしの部屋に、来なさい。」
みつばは、言われた通り、片付けて、おせんの部屋に行った。
みつばは、おせんの部屋の障子戸の前で、声をかけた。
「失礼します。
みつばです。
お呼びでしょうか?」
「みつば、入って来な。」
「はい。」
みつばは、部屋に入り、おせんに一礼した。
おせんは、自分の正面に、座らせた。
「みつば、お前も、一週間後に、十六歳になる。
十六になったら、突き出しをする。
名前は、市川。
格子太夫として、働いてもらう。
茶屋までの道中、先頭は、もみじとかがり。
最後は、小梅とこゆき。
いいね?」
「はい。」
「じゃあ、ゆきの達に、挨拶して来な。」
「はい。」
みつばは、おせんに一礼して、部屋を出た。
それから、ゆきののところに行った。
「姉さん、みつばです。
入ってもよろしいですか?」
「かがりが居てもいいなら、入っておいで。」
「はい。」
みつばは、ゆきのの部屋に入った。
あたしは、ゆきのに言われて、ゆきのの膝に座った。
みつばは、ゆきのの正面に座り、話し始めた。
「一週間後に、市川と言う名で、格子太夫として、働くことになりました。
茶屋までの道中は、先頭は、もみじとかがり。
最後が、小梅とこゆきで、歩きます。
かがり、よろしくね?」
みつばは、あたしの方を見て、微笑んだ。
「はい!!
もみじちゃんと、頑張ります!!」
「ありがとう。」
みつばは、また、微笑み、ゆきのとあたしに、一礼して、部屋を出て行った。
ゆきのは、くすっと笑った。
「ゆきの姉さん、何が面白かったんですか?」
「そうね、昔の事を思い出してね…。」
「むかしのこと…?」
「そうよ。
みつばがここに来たときのこと。」
「えっ!!
教えてください。」
「あのね…。
みつばがここに来た時、わたしは、中川太夫って言う、太夫の下で振袖新造として、働いていたの。
みつばは、こだちって名で、禿として入って来て、誰の言う事も聞かなくてね…。
挨拶に来た時も、ぶすくくれてて、太夫にたてついて、何度も、折檻部屋に入れられていたの。
そんな、聞かん坊の暴れん坊が、立派になったなぁ…と思ってね…。」
あたしは、驚いた。
「あのみつば姉さんが?!」
「そうよ。」
あたし達は、大笑いした。