桜の色は、藍色の花…
一週間後ー。
市川が、格子太夫として、働く日がきた。
市川は、朝起きて、布団を片付け、ゆきのに言われた通り、ゆきのの部屋に行った。
「おはようございます。
市川です。
入っても、よろしいですか?」
「市川。
待ってたよ。
入っておいで。」
「はい。」
市川は、ゆきのの部屋に入った。
入ると、そこには、新しい着物と小物が沢山あった。
「姉さん…。
これ…。」
「全部、市川のだよ。」
「こんなに沢山…。
ありがとうございます。」
市川は、泣き出し、ゆきのは、優しく抱きしめた。
「市川、これだけじゃないの。
隣の部屋を開けてごらん。」
「えっ…。」
市川は、隣の部屋を開けた。
そこには、大きな鶴が、刺繍されている、帯と打ち掛けがかけてあった。
「姉さん…、これ…。」
「お前の道中に着る、着物だよ。」
「姉さん…。
ありがとうございます…。」
市川は、また、涙した。
「市川、涙を拭いて。
まだ、挨拶してない人達に、挨拶しにいかないと…。」
「はい…。」
市川は、涙を拭き、ゆきのに、一礼して、他の格子太夫達、新造達、禿達に挨拶した。
「みんな、ありがとう。」
市川は、深々と頭を下げた。
全員、拍手と「おめでとう。」を送った。
稽古が終わり、あたしともみじは、一階におりた。
すると、おせんが、切見世の一室から出て来た。
「お前達、早く、この部屋に入りな!!」
あたしともみじは、慌てて入った。
そこには、綺麗な新しい着物があった。
「わ〜…。
きれーいっっ!!」
あたしは思わず、声を出した。
「ありがとう、かがり。
かがりも、かわいいよ。」
「ありがとうございます。」
「ほら、外に出るよ!!」
おせんの声で、あたし達は、外に出た。
「かがり!
もみじ!!
早く並びなっ!!」
あたしともみじは、先頭に並んだ。
あたし達は、ゆっくりと、歩き始めた。
茶屋までの道中、色んな声が聞こえてきた。
「おおっ!!
近江屋のみつばだ!!
綺麗だな〜…。
今日が、突き出しか?」
「みたいだな。
名前は、市川になったそうだ。」
「ほう…。
市川か…。
綺麗だなぁ…。」
「先頭は、かがりともみじか…。
かがり、益々、綺麗になったなぁ。」
「本当に。」
茶屋に着くと、あたし達は、見世に帰った。
帰る途中、あの男の子に会った。
向こうも気付いて、誰にも見られないように、手を振り合った。
あたしはの胸は、どきどきが止まらなかった。
でも、この時のあたしには、どきどきの意味が、まだ、分かってなかった。
あたしは、見世に帰ると、着替えて、化粧を落とし、自分の部屋に戻り、眠った。
市川が、格子太夫として、働く日がきた。
市川は、朝起きて、布団を片付け、ゆきのに言われた通り、ゆきのの部屋に行った。
「おはようございます。
市川です。
入っても、よろしいですか?」
「市川。
待ってたよ。
入っておいで。」
「はい。」
市川は、ゆきのの部屋に入った。
入ると、そこには、新しい着物と小物が沢山あった。
「姉さん…。
これ…。」
「全部、市川のだよ。」
「こんなに沢山…。
ありがとうございます。」
市川は、泣き出し、ゆきのは、優しく抱きしめた。
「市川、これだけじゃないの。
隣の部屋を開けてごらん。」
「えっ…。」
市川は、隣の部屋を開けた。
そこには、大きな鶴が、刺繍されている、帯と打ち掛けがかけてあった。
「姉さん…、これ…。」
「お前の道中に着る、着物だよ。」
「姉さん…。
ありがとうございます…。」
市川は、また、涙した。
「市川、涙を拭いて。
まだ、挨拶してない人達に、挨拶しにいかないと…。」
「はい…。」
市川は、涙を拭き、ゆきのに、一礼して、他の格子太夫達、新造達、禿達に挨拶した。
「みんな、ありがとう。」
市川は、深々と頭を下げた。
全員、拍手と「おめでとう。」を送った。
稽古が終わり、あたしともみじは、一階におりた。
すると、おせんが、切見世の一室から出て来た。
「お前達、早く、この部屋に入りな!!」
あたしともみじは、慌てて入った。
そこには、綺麗な新しい着物があった。
「わ〜…。
きれーいっっ!!」
あたしは思わず、声を出した。
「ありがとう、かがり。
かがりも、かわいいよ。」
「ありがとうございます。」
「ほら、外に出るよ!!」
おせんの声で、あたし達は、外に出た。
「かがり!
もみじ!!
早く並びなっ!!」
あたしともみじは、先頭に並んだ。
あたし達は、ゆっくりと、歩き始めた。
茶屋までの道中、色んな声が聞こえてきた。
「おおっ!!
近江屋のみつばだ!!
綺麗だな〜…。
今日が、突き出しか?」
「みたいだな。
名前は、市川になったそうだ。」
「ほう…。
市川か…。
綺麗だなぁ…。」
「先頭は、かがりともみじか…。
かがり、益々、綺麗になったなぁ。」
「本当に。」
茶屋に着くと、あたし達は、見世に帰った。
帰る途中、あの男の子に会った。
向こうも気付いて、誰にも見られないように、手を振り合った。
あたしはの胸は、どきどきが止まらなかった。
でも、この時のあたしには、どきどきの意味が、まだ、分かってなかった。
あたしは、見世に帰ると、着替えて、化粧を落とし、自分の部屋に戻り、眠った。