桜の色は、藍色の花…
桜も散り、爽やかな緑の時期がきた。
あたしは、いつもと変わらない日々を、送っていた。
そんなある日、ゆきのの身請け話が持ち上がった。
あたしは、ゆきのが、思っている人を知っていたので、早速、ゆきのの部屋に行った。
「姉さん、かがりです。
入っていいですか?」
「いいよ。」
あたしは、部屋に入った。
「姉さん、聞きました。
身請け、おめでとうございます。」
「かがり…。」
ゆきのは、泣き出した。
「姉さん?!
どうしたんですか?!」
「かがり…。
実はね…。」
ゆきのは、思い人と違う人に身請けされる事を話してくれた。
「えっ…。
平八さんじゃないんですか…?」
「違うわ。
お武家様よ。
ここのところ、毎日、来て下さった方なの。
好きな人と一緒になれると思ったのに…。
これが、廓の女の末路なのかしら…。
好きな人と一緒になれないなんて…。
愚痴ってても仕方ないわよね…。
かがり、お前は、好きな人と一緒になるんだよ?
わたしの叶えられなかった、好きな人と一緒になること、お前が、叶えて。
いいね?」
「はい…。」
「(この世界は、死ぬか、生きるか、だけだと思っていた。)
(好きな人と、一緒になれないなんて…。)
(でも、あたしに出来ることなんて、何もないし…。)
(姉さん…、ごめんなさい…。)」
あたしは、泣きそうになった。
姉さんの思い人は、平八と言って、とても優しい方。
ゆきのに、差し入れを持ってきた時には、あたし達禿にも、お菓子の差し入れをしてくれる程の、優しい方だった。
だから、あたし達禿も、平八の事が、お気に入りだった。
見受けが決まった遊女は、もう、客をとることはしない。
見受けまでの間、妹女郎に色んな教えをしたり、部屋で過ごす事しかなくなる。
つまり、ゆきのは、もう、平八に会えないと言うこと。
それが、分かっているから、ゆきのは、辛い顔をしていた。
あたしは、そんな、ゆきのを見て、胸が苦しくなった。
ゆきのがいなくなると言うことは、おせんと楼主にかかる、後の問題は、誰が太夫になるかだった。
太夫を決めるのは、おせんと楼主。
いつも、格子太夫の中から、決められているらしく、あたし達禿の中では、次の太夫の話しで、盛り上がっていた。
だけど、全ての事情を知ってる、あたしにとっては、ゆきののことが、気がかりで、たまに、上の空だったりした。
そんな中、かすみが、みはるとなり、格子太夫として、働くことが決まった。
勿論、茶屋までの道中、先頭を歩いたのは、あたしともみじ。
帰り道、また、あの男の子に会った。
あたし達は、誰にも知られないように、手を振り合った。
あたしは、いつもと変わらない日々を、送っていた。
そんなある日、ゆきのの身請け話が持ち上がった。
あたしは、ゆきのが、思っている人を知っていたので、早速、ゆきのの部屋に行った。
「姉さん、かがりです。
入っていいですか?」
「いいよ。」
あたしは、部屋に入った。
「姉さん、聞きました。
身請け、おめでとうございます。」
「かがり…。」
ゆきのは、泣き出した。
「姉さん?!
どうしたんですか?!」
「かがり…。
実はね…。」
ゆきのは、思い人と違う人に身請けされる事を話してくれた。
「えっ…。
平八さんじゃないんですか…?」
「違うわ。
お武家様よ。
ここのところ、毎日、来て下さった方なの。
好きな人と一緒になれると思ったのに…。
これが、廓の女の末路なのかしら…。
好きな人と一緒になれないなんて…。
愚痴ってても仕方ないわよね…。
かがり、お前は、好きな人と一緒になるんだよ?
わたしの叶えられなかった、好きな人と一緒になること、お前が、叶えて。
いいね?」
「はい…。」
「(この世界は、死ぬか、生きるか、だけだと思っていた。)
(好きな人と、一緒になれないなんて…。)
(でも、あたしに出来ることなんて、何もないし…。)
(姉さん…、ごめんなさい…。)」
あたしは、泣きそうになった。
姉さんの思い人は、平八と言って、とても優しい方。
ゆきのに、差し入れを持ってきた時には、あたし達禿にも、お菓子の差し入れをしてくれる程の、優しい方だった。
だから、あたし達禿も、平八の事が、お気に入りだった。
見受けが決まった遊女は、もう、客をとることはしない。
見受けまでの間、妹女郎に色んな教えをしたり、部屋で過ごす事しかなくなる。
つまり、ゆきのは、もう、平八に会えないと言うこと。
それが、分かっているから、ゆきのは、辛い顔をしていた。
あたしは、そんな、ゆきのを見て、胸が苦しくなった。
ゆきのがいなくなると言うことは、おせんと楼主にかかる、後の問題は、誰が太夫になるかだった。
太夫を決めるのは、おせんと楼主。
いつも、格子太夫の中から、決められているらしく、あたし達禿の中では、次の太夫の話しで、盛り上がっていた。
だけど、全ての事情を知ってる、あたしにとっては、ゆきののことが、気がかりで、たまに、上の空だったりした。
そんな中、かすみが、みはるとなり、格子太夫として、働くことが決まった。
勿論、茶屋までの道中、先頭を歩いたのは、あたしともみじ。
帰り道、また、あの男の子に会った。
あたし達は、誰にも知られないように、手を振り合った。