砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
その時、お茶のセットを持ってモレーがやってきた。モレーの前でもアベルはカインを離そうとしない。
カインは恥ずかしくて両手でアベルの体を離した。
だが、今度はアベルがカインの前にひざまずく。
「二週間ぶりだ。元気だったか?」
アベルはカインのお腹に向かって呼びかけた。
先程まで動きが鈍くなったと思ったが、アベルの声に反応したのか大きくお腹がぐにゃりと動いた。
「また大きくなったな」
アベルが優しく手を当てるとその手に向かって再び動いた。その動きを見てモレーが気づく。
「あらあら、今のはきっと足でございますよ」
「何?この俺を足蹴にするとは、なかなかの度胸だな。いいぞ、とにかく元気が一番だ」
アベルはケラケラと笑いながら、愛おしそうにカインのお腹を撫でた。
その姿は子供の誕生を待ちわびる父親そのものだ。
カインは恥ずかしくて両手でアベルの体を離した。
だが、今度はアベルがカインの前にひざまずく。
「二週間ぶりだ。元気だったか?」
アベルはカインのお腹に向かって呼びかけた。
先程まで動きが鈍くなったと思ったが、アベルの声に反応したのか大きくお腹がぐにゃりと動いた。
「また大きくなったな」
アベルが優しく手を当てるとその手に向かって再び動いた。その動きを見てモレーが気づく。
「あらあら、今のはきっと足でございますよ」
「何?この俺を足蹴にするとは、なかなかの度胸だな。いいぞ、とにかく元気が一番だ」
アベルはケラケラと笑いながら、愛おしそうにカインのお腹を撫でた。
その姿は子供の誕生を待ちわびる父親そのものだ。