砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
「カルヴィン様、お水お持ちしました。……あら、まぁ」
ちょうどそこへやってきたモレーが思わず絶句した。
「なんて美しい。まるで月光を織り込んだような淡く上品な色…」
モレーは、箱の中身を手に呆然としているカインから、それを受け取って広げた。
「この手触り…素晴らしいわ。最高級品です。それに、このレース!なんて手のこんだ複雑なデザインなんでしょう。私も長く生きていますが、見たことありません。
これは、正妃様だって簡単には手に入らないような、珠玉の逸品ですよ」
「あぁ。特別な品物であることは私にもわかるよ。
だが、こんなものを送りつけるとは…アベルは一体何を考えているのだろう。私にこれを着ろということなのか?」
送られてきたのは女性用のドレスだったのだ。
「カルヴィン様、ちょっとこちらを持っていてくださいませ」
モレーはカインにドレスを渡すと箱の中を覗き込んだ。
「まぁまぁ、耳飾りに首飾り、靴。下着に、かつらまで!これ全て身につけたら舞踏会に行けますわ」
「バカな。ふざけるにもほどがある!」
カインは手にしたドレスを床に叩きつけた。その荒ぶる声にモレーは驚いてビクリとする。
感情を抑えることに慣れているカインがこれほど激情するとは珍しい。
ちょうどそこへやってきたモレーが思わず絶句した。
「なんて美しい。まるで月光を織り込んだような淡く上品な色…」
モレーは、箱の中身を手に呆然としているカインから、それを受け取って広げた。
「この手触り…素晴らしいわ。最高級品です。それに、このレース!なんて手のこんだ複雑なデザインなんでしょう。私も長く生きていますが、見たことありません。
これは、正妃様だって簡単には手に入らないような、珠玉の逸品ですよ」
「あぁ。特別な品物であることは私にもわかるよ。
だが、こんなものを送りつけるとは…アベルは一体何を考えているのだろう。私にこれを着ろということなのか?」
送られてきたのは女性用のドレスだったのだ。
「カルヴィン様、ちょっとこちらを持っていてくださいませ」
モレーはカインにドレスを渡すと箱の中を覗き込んだ。
「まぁまぁ、耳飾りに首飾り、靴。下着に、かつらまで!これ全て身につけたら舞踏会に行けますわ」
「バカな。ふざけるにもほどがある!」
カインは手にしたドレスを床に叩きつけた。その荒ぶる声にモレーは驚いてビクリとする。
感情を抑えることに慣れているカインがこれほど激情するとは珍しい。