砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
「自分の息子とかわらない年頃の娘だぞ。父親のような気持ちしか持てないだろうけど。
ま、俺は、上手くやるさ。試しに小娘の婚約者を俺好みにしつけてみるか。
壊すくらいに抱いてくれなんて大胆なことを言えるくらいに」
「意地悪」
カインは恥ずかしくなってアベルの胸に顔を埋めた。
そんなカインが愛おしくて、アベルは再びぎゅっと抱き寄せた。
「嵐の夜に初めてお前が女だと知って。二人で秘密を共有して、子供まで授かった。
お前がいてくれて幸せだったよ」
「私は、親さえも男であることを望んでいたから、ずっと女の体がうとましかった。
でも今はアベルと出会うために女で生まれてきたんだと思っています。
このまま時が止まってしまえばいいのに。
いっそあなたに抱かれたまま。この幸せな気持ちのまま」
「そうだな」
アベルは、カインにキスの雨を降らせる。昨夜から何度も刻んだ刻印にさらに重ねるように、いつかは消えてしまう刻印を刻む。
ま、俺は、上手くやるさ。試しに小娘の婚約者を俺好みにしつけてみるか。
壊すくらいに抱いてくれなんて大胆なことを言えるくらいに」
「意地悪」
カインは恥ずかしくなってアベルの胸に顔を埋めた。
そんなカインが愛おしくて、アベルは再びぎゅっと抱き寄せた。
「嵐の夜に初めてお前が女だと知って。二人で秘密を共有して、子供まで授かった。
お前がいてくれて幸せだったよ」
「私は、親さえも男であることを望んでいたから、ずっと女の体がうとましかった。
でも今はアベルと出会うために女で生まれてきたんだと思っています。
このまま時が止まってしまえばいいのに。
いっそあなたに抱かれたまま。この幸せな気持ちのまま」
「そうだな」
アベルは、カインにキスの雨を降らせる。昨夜から何度も刻んだ刻印にさらに重ねるように、いつかは消えてしまう刻印を刻む。