砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
「さてと。それにしても、こんなに上手くいくとは思わなかったな。貴殿と一緒にオルディン公爵も来てくれれば……まぁ、さすがにそこまでは無理だったか」
オルディン公爵という名前にアベルは警戒する。
他国の国王がフォトキナの貴族にすぎないその名前を口にするとは意外だったからだ。
「ごめんなさい、はやい、はなし、わからない」
ラインハルトとの対峙がなんだか恐ろしく、この場を早く去りたくて話を聞き取れないフリをした。
「あぁ、フォトキナの言葉のほうがいいかな?アルベルト王子」
突然ラインハルトの口からこぼれたのは流暢なフォトキナの言葉だった。
「フォトキナの言葉が、わかるのですか?」
「少しな。
妹から報告を受けている。
フォトキナ王国は実質アルベルト王子とオルディン公爵が動かしているのだと。国王は平凡極まりない男だが、その彼を立てつつ実権は君が握っていたんだろう?
そんな君の頭脳ともいうべきだったのがオルディン公爵。君を呼べば彼もついてくると思ったのにな。それだけが誤算だった」
オルディン公爵という名前にアベルは警戒する。
他国の国王がフォトキナの貴族にすぎないその名前を口にするとは意外だったからだ。
「ごめんなさい、はやい、はなし、わからない」
ラインハルトとの対峙がなんだか恐ろしく、この場を早く去りたくて話を聞き取れないフリをした。
「あぁ、フォトキナの言葉のほうがいいかな?アルベルト王子」
突然ラインハルトの口からこぼれたのは流暢なフォトキナの言葉だった。
「フォトキナの言葉が、わかるのですか?」
「少しな。
妹から報告を受けている。
フォトキナ王国は実質アルベルト王子とオルディン公爵が動かしているのだと。国王は平凡極まりない男だが、その彼を立てつつ実権は君が握っていたんだろう?
そんな君の頭脳ともいうべきだったのがオルディン公爵。君を呼べば彼もついてくると思ったのにな。それだけが誤算だった」