砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
「何者だ」
そんな中、緊張感のある声がした。
アベルが馬から降り剣を構えて少年の前に現れたのだ。
「剣の先はまっすぐ首の血管を狙っている。子どもの力だって一突きで殺せる場所だ。それに今の身のこなし。きちんと武術を体得した動きだ。ただの子供と油断するな。
教育が行き届いているとは言えない辺境の地で流暢にブリュオー語を操れる少年よ、お前は何者だ」
「貴殿がこの隊の隊長か?」
「あぁ、そうだ」
緊張の糸がピンと張った空気の中、少年はアベルを見るなり、ハッと息を飲んだ。
「まさか、アベル……?」
アベル。
懐かしい響きだった。フォトキナで親しい者だけがそう呼んでくれた愛称。
そして驚いた様子でこちらを見つめる少年の瞳は、氷のようなアイスブルー。
「まさか、アルス…?アルスなのか?」
アベルは半信半疑で少年に尋ねた。
そんな中、緊張感のある声がした。
アベルが馬から降り剣を構えて少年の前に現れたのだ。
「剣の先はまっすぐ首の血管を狙っている。子どもの力だって一突きで殺せる場所だ。それに今の身のこなし。きちんと武術を体得した動きだ。ただの子供と油断するな。
教育が行き届いているとは言えない辺境の地で流暢にブリュオー語を操れる少年よ、お前は何者だ」
「貴殿がこの隊の隊長か?」
「あぁ、そうだ」
緊張の糸がピンと張った空気の中、少年はアベルを見るなり、ハッと息を飲んだ。
「まさか、アベル……?」
アベル。
懐かしい響きだった。フォトキナで親しい者だけがそう呼んでくれた愛称。
そして驚いた様子でこちらを見つめる少年の瞳は、氷のようなアイスブルー。
「まさか、アルス…?アルスなのか?」
アベルは半信半疑で少年に尋ねた。