砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
少年は剣を下ろすと、深々と被っていた外套を外す。
陽の光のもと、キラキラときらめく銀の髪。アベルを見上げるその瞳は愛しい人と同じアイスブルー。
「はい。覚えていてくださって恐縮です」
三年ぶりに見たアルスは、記憶の中よりずっと成長して大人びていた。
「なぜ、キミがここに?」
「リチャード王子の名代として参りました。
私が到着したのは、敵兵が村に火を放った後でした。
しばらくしたら敵兵が戻ってくると考え、警戒しておりました。疑って申し訳ありません。
住民たちは森の奥に避難しています。怪我人も多数おります」
「わかった、あとは任せてくれ。
村境周辺の警備にあたれ。敵兵が現れたら排除せよ。また、山賊にも注意せよ。
救護隊はすぐに怪我人の手当を」
アベルが指示を飛ばすとブリュオーの兵士達は素早く行動にうつる。無駄のない動きは統制が取れていてさすがだ。
アルスはホッと安堵の息をもらした。
平和に慣れて鍛錬を怠り、武力で敵わないとみるや金銭で解決しようとして失敗し、敵前逃亡したフォトキナ軍とは全く違う。頼もしい限りだ。
陽の光のもと、キラキラときらめく銀の髪。アベルを見上げるその瞳は愛しい人と同じアイスブルー。
「はい。覚えていてくださって恐縮です」
三年ぶりに見たアルスは、記憶の中よりずっと成長して大人びていた。
「なぜ、キミがここに?」
「リチャード王子の名代として参りました。
私が到着したのは、敵兵が村に火を放った後でした。
しばらくしたら敵兵が戻ってくると考え、警戒しておりました。疑って申し訳ありません。
住民たちは森の奥に避難しています。怪我人も多数おります」
「わかった、あとは任せてくれ。
村境周辺の警備にあたれ。敵兵が現れたら排除せよ。また、山賊にも注意せよ。
救護隊はすぐに怪我人の手当を」
アベルが指示を飛ばすとブリュオーの兵士達は素早く行動にうつる。無駄のない動きは統制が取れていてさすがだ。
アルスはホッと安堵の息をもらした。
平和に慣れて鍛錬を怠り、武力で敵わないとみるや金銭で解決しようとして失敗し、敵前逃亡したフォトキナ軍とは全く違う。頼もしい限りだ。