砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
※
「まぁ、アルベルト王子様がお見えになったわ!」
「隣は、誰?線が細くて、なんて整った顔!」
「あんな美少年、見たことないわ」
フォトキナ城で毎週のように行われる舞踏会。貴族の子女らが親睦を深めることを目的としたこの社交場は、男女ともに十五歳になるとデビューを許される。フォトキナ王国では十五歳で成人の扱いになるからだ。
今回は成人前という理由をつけて頑なに拒んだカインを、アベルは強引に供として連れ出していた。
『まだガキだもんなぁ。ダンスなんて無理か。まぁ、社会勉強だと思ってさ、来てみろよ。その歳で大人の世界を垣間見れるなんて、ラッキーだぜ?」
そう挑発されてしまったカインは、いつもの無表情でただアベルの背後に控えている。
だが、その美少年ぶりに人々は、あれは誰だと好奇心むき出しだ。
「まぁ、アルベルト王子様がお見えになったわ!」
「隣は、誰?線が細くて、なんて整った顔!」
「あんな美少年、見たことないわ」
フォトキナ城で毎週のように行われる舞踏会。貴族の子女らが親睦を深めることを目的としたこの社交場は、男女ともに十五歳になるとデビューを許される。フォトキナ王国では十五歳で成人の扱いになるからだ。
今回は成人前という理由をつけて頑なに拒んだカインを、アベルは強引に供として連れ出していた。
『まだガキだもんなぁ。ダンスなんて無理か。まぁ、社会勉強だと思ってさ、来てみろよ。その歳で大人の世界を垣間見れるなんて、ラッキーだぜ?」
そう挑発されてしまったカインは、いつもの無表情でただアベルの背後に控えている。
だが、その美少年ぶりに人々は、あれは誰だと好奇心むき出しだ。