砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
「先生!急患だ!診てくれ!」
凄みのある低い男性の声と共にドアが激しくノックされた。
ドアの隙間から外を見れば、そこにはブリュオー軍の兵士服の男が二人見えた。
カインの顔に一瞬にして緊張が走る。
ブリュオー国王が派遣した軍隊で、しかもアベルが陣頭指揮をとっているなら兵士はみな厳しく教育を受けている騎士のはずだ。
こんな夜更けに訪ねてくる兵士に不信感を抱く。
「そちらには救護班もいらっしゃいますよね?」
「そう言わずに診ろよ。アンタはフォトキナ人とブリュオー人で差別すんのか?」
きちんと教育を受けたブリュオーの騎士ならばこんな俗的な話し方はしないはずだ。
カインはとっさに剣を掴みながらアルスに目配せする。
アルスも剣を掴むと小さい体を生かしてベッドの下に滑り込んだ。
凄みのある低い男性の声と共にドアが激しくノックされた。
ドアの隙間から外を見れば、そこにはブリュオー軍の兵士服の男が二人見えた。
カインの顔に一瞬にして緊張が走る。
ブリュオー国王が派遣した軍隊で、しかもアベルが陣頭指揮をとっているなら兵士はみな厳しく教育を受けている騎士のはずだ。
こんな夜更けに訪ねてくる兵士に不信感を抱く。
「そちらには救護班もいらっしゃいますよね?」
「そう言わずに診ろよ。アンタはフォトキナ人とブリュオー人で差別すんのか?」
きちんと教育を受けたブリュオーの騎士ならばこんな俗的な話し方はしないはずだ。
カインはとっさに剣を掴みながらアルスに目配せする。
アルスも剣を掴むと小さい体を生かしてベッドの下に滑り込んだ。