砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
「無事か?誇り高きオルディン公爵よ。母を守って立派だったな」
「アベル……!なぜ、ここへ?」

手を差し伸べるアベル。アルスは手にした剣をぽろりと落とし、その瞳に涙をにじませながらカインの腕から飛び出した。
アベルはそんなアルスの体を優しく抱きとめてくれる。

「我々の仲間を襲い、ブリュオーの兵士服を手に入れた山賊を見かけたと情報が入って探索していた。村にはもう何もないからな。出没するならこっちだろうと見張っていたところに、アルスの声が聞こえたんだ。
間に合ってよかった」


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