砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
カルヴィンは性別を偽り、生死さえも偽り、この場にいる。その真実を前に師レオポルトはどういう行動をとるだろう。
これは賭けだった。
レオポルトがカレンを断罪するのならばアルスをアベルに託し、この場を去るつもりだった。
カレンは意を決して顔を上げた。
「あなたが…カレン・オルディン?
カルヴィンと恋仲になって彼の子を産み、かつ、アベルの心をここまで掴んだ女性だと?
いや、そんなはずはない。私は棺に入ったカルヴィンの亡骸もみた。あやつは病弱ではあったが生まれた時から男だった。
しかし遠縁とはいえ似ている……」
カレンの顔を見るなり、レオポルトはうろたえ頭を抱える。
これは賭けだった。
レオポルトがカレンを断罪するのならばアルスをアベルに託し、この場を去るつもりだった。
カレンは意を決して顔を上げた。
「あなたが…カレン・オルディン?
カルヴィンと恋仲になって彼の子を産み、かつ、アベルの心をここまで掴んだ女性だと?
いや、そんなはずはない。私は棺に入ったカルヴィンの亡骸もみた。あやつは病弱ではあったが生まれた時から男だった。
しかし遠縁とはいえ似ている……」
カレンの顔を見るなり、レオポルトはうろたえ頭を抱える。