砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
皆が彼に敬意を込めて名前に『師』をつけ『師レオポルト』と呼ぶほどの知識人。
そんな彼はいつでも国王を正しく導いてくれる。


「アベル王子と同じくらいの年齢で、目付け役になるような友人をおいてみるのは、いかがでしょうか」
「目付け役か……今までも付けてはみたのだがな。
知っての通りアレは一筋縄ではいかんぞ?」

思っていたほど斬新な解決案ではなかったことに、国王は肩を落とした。

「重々承知しています。
軍人や高官などの大人より、同年代の目付け役のほうが王子には向いていると思います。同じ目線で語れる友にもなれますから。
実は、前々からオルディン公爵の長男カルヴィンが適役だと考えていたのです。
アベル王子より三つ歳下ですが、これが、非常に優秀で」

レオポルトの進言に、リアルド二世は一縷の望みを託すことにした。

オルディン公爵家なら間違いない。
現在は軍事大臣を任せている、ニックス・オルディンの顔を思い浮かべながら、うなづいた。


「そうか。おぬしがそういうなら。
では、あとは任せたぞ」




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