砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
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主要貴族議員が一堂に会し、定例議会が始まった。メンバーの中には、病床の身でありながら無理を押して出席したカインの父、ニックスもいた。
「本日、お集まり頂いたのは他でもない我が父にして、偉大なるフォトキナ王国国王リアルド二世が譲位を申し出たことについてである」
口火を切ったのは、ディアルド王子だった。
その場に集まった議員達に驚きはない。むしろ、やっぱり、といった面持ち。リアルド二世は体調不良を理由に、ずっと息子へ王位を譲りたがっていた。それは誰もが知るところだった。
「ひと通りのことは引き継ぎを終えた。あとは、どのタイミングで実際の交代を行うか、だ。皆の意見を聞きたい」
様々な意見が飛び交う。そして一日も早い退位を望むリアルド二世の気持ちをくみとり、ひと月後と決まった。
「では、私はディアルド四世を名乗る。あいにく、私にはまだ子がおらぬ。男子に恵まれるまで、慣例にのっとり弟のアルベルトを王位継承第一位の王太子とする。
アルベルト、挨拶を」
聡明でしっかり者のディアルドを見つめる視線で、皆の期待が膨らんでいることがわかる。
主要貴族議員が一堂に会し、定例議会が始まった。メンバーの中には、病床の身でありながら無理を押して出席したカインの父、ニックスもいた。
「本日、お集まり頂いたのは他でもない我が父にして、偉大なるフォトキナ王国国王リアルド二世が譲位を申し出たことについてである」
口火を切ったのは、ディアルド王子だった。
その場に集まった議員達に驚きはない。むしろ、やっぱり、といった面持ち。リアルド二世は体調不良を理由に、ずっと息子へ王位を譲りたがっていた。それは誰もが知るところだった。
「ひと通りのことは引き継ぎを終えた。あとは、どのタイミングで実際の交代を行うか、だ。皆の意見を聞きたい」
様々な意見が飛び交う。そして一日も早い退位を望むリアルド二世の気持ちをくみとり、ひと月後と決まった。
「では、私はディアルド四世を名乗る。あいにく、私にはまだ子がおらぬ。男子に恵まれるまで、慣例にのっとり弟のアルベルトを王位継承第一位の王太子とする。
アルベルト、挨拶を」
聡明でしっかり者のディアルドを見つめる視線で、皆の期待が膨らんでいることがわかる。